MSmark&logo m.png

02

心の病や症状など

統合失調症を治す

「感謝のお便り」9を送ってくださった男性が、どのようにして20数年間にも及び苦しんできた統合失調症から解放されていったのかを説明していきたいと思います。
 一般に、統合失調症は治らない病気として見なされることが多いと思います。

 彼は有名な中高一貫教育の学校を受験し、見事合格して中学生になりました。しかしその後、段々と勉強についていけなくなったのです。その原因を当時の彼は知る由もなく、そうした自分を責めながら過ごした強度のストレスが彼の脳機能を混乱させていき、心の病を発症させていったようです。

 彼の場合は、小学校の頃から強迫性障害(OCD)の症状が出ていました。もちろん当時はそのような自分の心の傾向を症状として理解すくことはなかったでしょう。しかし、電気が消えているかの確認行為や、その他のOCDの症状はいっぱいあったようです。その他にチック症状もあり、ホーとか大きな声を出してしまったり、目をパチパチさせる時期もあったようです。また、3歳からの小児ぜんそくは、体質改善に通うことで小学6年までで治ったとのことでした。
 彼がまだ胎児のとき、母親の父がガンであることが判明し、妊娠中の精神状態も悪かったようです。(妊娠中の母親の精神状態は、胎盤を通じて確実に胎児の精神状態に悪影響を及ぼすことが分かっています。)父親は3年後には他界されるのですが、そうした悲しみと結婚後の夫婦間の問題も相まって、彼を生んだ後も辛い精神状態だったようです。
 彼との出会いは、彼の妹さんからのメールで始まりました。兄のことを心配して「少しでも楽になって欲しい…」と訴えられていました。しかし、彼自身は、最初にお会いした時から数回目までは催眠療法を受けることに積極的ではなく、むしろ嫌がっていたことも事実です。
 両親が車で遠方から連れてこられていましたが、車の中で喧嘩しながら機嫌を壊して来られていました。もちろん、そのまま催眠療法を拒絶され続けていたら治すことは出来なかったでしょう…。しかし数回目から彼は変わっていったのです。もしかすると少しは楽になるかもしれない、治りたいという意欲が積極的に出始めたのです。そうした心境の変化の手応えを感じて、大変嬉しく思ったのを覚えています。

 心の病は、何であっても精神的ストレスから始まります。ストレスがある期間持続する過程で、脳機能が正しく働かなくなり、その人が持って生まれた遺伝子の悪影響を受け始めるのです。言い換えれば、脳の機能不全を起こす個人によって違いがある遺伝情報が発現するのです。
 それは、当時のストレス環境や症状による思考傾向を理解してうまく対処・処理しておれていれば、発病しなかったということにもなります。

 人生はなかなか理想的に過ごせずに苦しみを背負うことが多いものです。思うようにならずに、誰が悪いと責めても、誰もがそうとしか生きられない無意識からの働きかけを受けて生きています。父親が悪いと責めても、その人自身が自分の意志というより、無意識の意志に支配されて生きているといえるのです。ゆえに本人は全く悪気がありません。本人自身も思うように行かずに苦しんでいるでしょう。そうした人生のドラマの展開が避けられないことも多いのです。
 当事者だけでは気づかない改善すべき点を指摘し、人生をより良きものへと変えていくために、他者の指導という”縁”が必要な時もあるでしょう。家族だけの努力では、改善していく合理的な知恵や、客観的な処理方法が見えずに、また見えていたとしてもうまく対処できずに未来を壊していくことになるでしょう。
 それは、心の世界という、様々な要因によって形成されていく無意識に支配される人生があることへの理解が難しく、心の無意識領域に焦点が当てられる機会が少ないからでもあると思います。

 小学6年から塾に行き始め、せっかく優秀な中学校に入学したのに、中2の途中から学校を休むようになり、中3の時は全く行けなくなっていました。担任の先生らの熱心な協力によって卒業し高校へと進学したのですが、高2で統合失調症と診断され学校を辞めることになってしまったのです。
 中学に入って勉強がうまく進まずに苦しむなかで宗教に救いを求めるということもあったようです。しかし、成績が伸びることなく劣等感が増して自分自身を強く責め続ける日々の中で、自己否定している自分の心を読まれているような気分になることが多くなり、クラスの皆が霊能者なんだと思うようになっていったようです。こうした感覚は、病院での投薬治療でいったんは治りはしたものの、22歳で症状が再発して、強く苦しみ続ける生活が始まったのです。
 こうした苦痛の歴史の中で、彼の精神を苦しめ続けていたのは、家庭内の環境と勉学のことでした。実際、小学校の時からあったOCDの傾向が、ストレスによりさらに強化されて、日常生活や勉強の時に邪魔していたのです。そうした認識が無い彼は、自分を責めるばかりでした。OCDの傾向がある人は、日常生活での心の処理や勉強において要領よく進めていけなく、完璧を求めて取り組むので、確認・反復を行い疲れ果ててしまいます。ある面において強いこだわりが出ることで、どうでも良い部分にまで神経を使ってしまう傾向が出ます。それ故に、OCDの傾向を自覚して治していかなければ、勉強においても良い結果は望めないのです。さらには病院でもらって飲んでいる薬が、頭の働きを悪くしてしまっているのです…。当時、記憶力の低下や集中の持続が出来なくなっていて、そのことも「自分は頭が悪い」と思い込んでひとりで悩んでいたようです。

 彼の苦しみの時間は、胎児から始まり、父親の性格に母親と共に気を使いながら怯えたストレスの中で、小児ぜんそくやチック、さらにはOCDの発症と進行による精神的ストレスで混乱させられていった苦悩の歴史と言えます。
 そうした人生から彼を救い出し治すためには、環境要因からの精神的なストレスと混乱や、与えられた投薬では治らなかった遺伝要因からのOCDによって勉強が進まず自己嫌悪に落ち入った流れを客観的に整理して理解させること(記憶の整理)で脳の混乱を修正し自信を取り戻させる必要があります。
 自分を自分自身で責める精神状態が幻聴を生み、自分に浴びせられる声が幻聴とは思えずに苦しみ混乱していった苦痛の歴史をしっかりと理性で理解させる必要があります。ストレスとそれが作り出した症状と薬の副作用がなければ、決して勉学に自信を失って精神的萎縮の中で周囲から責められているような幻聴も聞こえなかったことを理解させなければなりません。
「理性の理解と感情の納得」を作り出す催眠状態での心理療法や暗示療法による適切な処置によって彼は治っていったのです。

彼の母親から頂いた「感謝のお便り」もぜお読みください。≫≫≫

 統合失調症は、脳がさまざまな情報を統合することができなくなり引き起こされる精神疾患です。幻覚や妄想が現れたり、考えがまとまらないなどの症状が特徴です。
 多数の発症原因があるとされています。

記憶を司る海馬での情報処理異常が複雑な統合失調症の症状の一因だった ≫≫≫