過食嘔吐から解放された、感謝のお便りです。
井手無動先生
あれから早3年が過ぎてしまいましたが、当時は本当にお世話になりました。
ありがとうございます。
どうしてもお礼の言葉を再度お伝えしたく、筆を取らせていただきました。セラピーが終わった後で、私と同じように井手先生に治療していただいた方々から届くお手紙のことを知り、私も先生にお世話になった一人として感謝の気持ちを残しておきたいという思いもありました。文章を書くのが決して得意な方ではないので、お恥ずかしいのですが、最後までお読み頂けますと幸いです。
今の私の状況をお話させていただきますと、あれ以来一度も食べ吐きをすることなく、快適に過ごしております。以前の様に何度か誘惑にかられることもありましたが、先生に教えていただいたように、そのつど理性的にコントロールができています。それによって、自分は変われたのだという実感に満足しております。
今ではしっかりと理解しておりますが、食べ吐きをすることが日課となっていた当時は、ストレスがどんなものか明確に意識することもなく、ただすっきりしたい感情に任せて、太らないためにと自分を納得させて嘔吐していましたが、もう止めようと思っても止められないでいる自分に恐怖感に似た戸惑いを感じたのを覚えています。
催眠療法を受けて、精神的ストレスとはどういうものかを初めて分かりましたが、自己嫌悪や罪悪感、それでも止められない自分に対する自己否定、情けなさ、自分は弱い人間なのだと自分を責める毎日で、思えばこのような追い詰められた気持ちもストレスとなり、ますます過食嘔吐に走っていたのだと思います。無意識からの影響ということなど知らずに、対処するすべもなく苦しんでいた過去も今では懐かしく思えます。
25年間毎日続いた過食嘔吐が治ったことは、一重に井手先生のお陰です。
先生の下で約二ヶ月お世話になり、ある日を境に止めることができたことは今でも不思議でなりません。
25年間、どうしても自分では止めることができなかったのに、井手先生の催眠療法によって、なぜ過食嘔吐を続けてしまうのかという心の奥の原因に気付かされ、本当に不思議としか言いようがないのですが、自然と「もう止めよう」という気持ちが自分の中で固まり、それが現在も維持されています。
初めてお会いした時から、井手先生には不思議と安心感を覚えました。これも不思議としか言いようがありませんが、先生の雰囲気と言いますか、空気感、こちらを全て許容してくださるような物腰、「この方であれば大丈夫かもしれない」「やっと、永年の悩みから解放されるのではないか」と思えたこと、先生を信頼することができたことも、私の中で大きな出来事でした。
40歳を過ぎ、今までこのような状態でしたので恋愛などもほとんどしたことがありませんでしたが、
先生に「人生まだまだここからですよ、今ここから本当の人生がはじまったのですよ」と言っていただき、心の底から私の人生はここからだ、と思うことができました。
あれからは他の方と食事もすることができるようになり、職場でも少しずつお昼など同僚と行けるようになって、男性とのお付き合いもできるようになって来ています。
これは、私にとっては本当に嬉しく、大袈裟でなく生まれ変わったような気持ちで過ごしております。
先生もご存知の妹への経済的負担の問題も、あれから給料を貯蓄できるようになっていますので、その一部を妹への資金として充てることができています。妹との会話も、以前よりも増えた気がします。セラピーを終えてから、小さな嬉しいことが続いています。こうして妹との関係が良好になってくると、今までの感情に引きずられることがなくなりました。ものすごく自由になれました。生まれ変わったような気分です。
思い起こせば、働いたお給料のほぼ全てを食べ吐きに費やしていたこと、休日には朝から車でファミレスやファーストフードをはしごして食べ吐きを一日中繰り返していたことなど、今では信じられません。
全て井手先生のお陰です。
私の回顧録のような手紙となってしまいましたが、先生には感謝しても感謝しきれません。
本当にありがとうございました。
遅いスタートとなってしまっていますが、これからもっと、本当の自分の人生を楽しんでいきたいと思っております。
井手先生もお身体ご自愛くださいませ。
今後のご活躍を心よりお祈りいたしております。
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